Q.創業当初の目標や具体的なエピソードなどあったら教えて下さい。
創業当初には、チェーン展開する構想などなかったんです。
「まずは一店舗目の成功」。それしか頭にありませんでした。とにかく毎日必死でお店の運営をしていましたね。そうしている内に、一店舗ずつお店が増えていきました。
13店舗までは、店舗のマネージメントからゴミの回収に至るまで全て自分自身でやっていたんですよ。
そして、60店舗までは、毎年、全従業員で湯河原に慰安旅行に行ったり、ボウリング大会を実施したりしていました。あの頃は、まだ今ほどの規模じゃなく、そういうこともできたので本当に楽しかったなぁと思います。今も、形を変えて従業員には多くそういう場を提供したいという思いが、従業員コンテストによる海外旅行贈呈や年に一回のスポーツ大会での交流の場になっています。
Q.他に、従業員に対する接し方、教育方法のこだわりはありますか?
常に「当社で働いてくれてありがとう」という気持ちを忘れないようにしています。
同時に、これだけ規模が大きくなっても従業員に対する教育はきめ細かく、そして継続して行うしかないと考えています。自分の足でできる限り店舗をまわり、直接従業員にアドバイスしたり叱咤激励したりもします。その際、教育の指針はやはり「お客様ありき、お客様第一主義」ということです。時には厳しい指導もするからにはしっかりと評価もします。その中でも目に見えて分かりやすい評価が「給与」でしょうか(笑)
だから業界の中でもトップクラスの給与を従業員には支払います。やはり「給与」も一つの豊かさだと思います。私はいつも従業員に言うのですが、休みの日にはそれを使って、めいっぱい家族サービスをして欲しいと思いますね。
Q.今でも従業員にアドバイスをされるということですが、大神社長自身の接客に対するこだわりはありますか?
私がお店に立っていた頃は、何より「お客様と楽しむこと」をモットーにしていました。お客様を楽しませること、は当たり前なのですが、楽しんで頂く為には自分も心から楽しまなくては、と感じていましたね。その心掛けが、居酒屋で最も大切である「楽しい空間、雰囲気」を自然に創り出していたのではないかと思います。